2015年、YouTubeチャンネル「東信」を手探りで作り、あれから10年。長野県東信州でのスローな暮らしに魅せられた人々――地元で生きる方々はもちろん、県外から移住してきた方や、理想と現実の間で葛藤しながらも、自分らしい生き方を求めて田舎を選んだ方々――それぞれの人生には、静かだけれど深いドラマがありました。
そんな人々の姿を記録し、伝えていく中で、ナビゲーターの赤塩正樹さん(元H2O)と共に「東信」を少しずつ形にしていきました。ときにはお寺で坐禅を体験し、正眼院の御住職から「私たちは宇宙と一体なのです」といったスケールの大きなお話を伺うことも。
このチャンネルの最初の作品は、行き先も定まらないまま、「何かが伝われば」という想いだけを頼りに、カメラを回し続けて完成させたものです。スローで丁寧な暮らしの中にある“本当の豊かさ”を、少しでも視聴者に感じてもらえたらと願いながら、私たちは物語を紡いでいます。
このまま社会が経済中心の価値観を求め続けたら・・・そんな不安も心をよぎりますが、影があるところには必ず光があることを忘れてはいけないと思います。
「信州の里山に暮らす-アサマde Life」は、古き先人の暮らしの知恵をお借りして、その季節の恵みに感謝しつつ、無理なく楽しく暮らす。そんなコンセプトで毎月発信しています。
2025年は「里山のごちそう」とタイトルも新たに、里山の恵みいっぱいの郷土食をご紹介していきます。
3月は地粉で、手打ちほうとうをつくりました。